夏休み明けの横浜、山下公園発の小さな遊覧船「ロマンスルージュ」の1日。
鮫島キャプテンは昇進目的の「影山ヒカル!弾き語りディナーショー」の準備で追われてる。
しかし、影山ヒカルは数日前、サポートメンバーに照明が落ちる不意の事故にあい、
その後遺症で口が聞けない状態になってしまった。
そこに元・マリンスチュワーデスの磯貝水恵&耕作(夫)&健太(子)が家族旅行で乗船していた。
健太とかくれんぼをしてた耕作がスタッフルームに隠れた時、従業員のサバオと海老原が入って来てしまう。
隠れる耕作。
サバオと海老原から聞こえたのは「水恵が鮫島の事をまだ忘れられない」という痴話話。
そして、海老原がストーカーをされてる事実が浮かび上がる。
耕作を探す鮫島キャプテンと水恵。
水恵は「あの時、健太があなたの子供だったらどうしてた?」と鮫島に問い立たせる。
黙る鮫島。
2人が消えたスタッフルーム。
耕作は海老原がレストランの飾りつけのために忘れていったカッターの刃を出し、
出航を意とする船笛の中、殺意の中見つめる。。
鮎川チーフの異動前の最後の出勤日でもあった。
小学校の教師を辞めた事を告げに来た白石。
ポジティブな鮎川に中々言い出せない。
そこに鮎川の小学校からの親友、福山雅治(同姓同名)も愛の告白をしに乗船していた。
福山は鮎川が鮫島キャプテンの事を想ってることに気づき始める。
鮫島&鮎川&水恵の三角関係。
耕作の殺意とストーカー問題。
現代を象徴する白石の抱える悩みと言動。
「影山ヒカルディナーショー」は成功する事ができたのか?
11人の様々な想いを乗せた90分間の旅が始まる。
『夏の夕暮れ カノジョは1人、海の中へ飛び込んだ・・』
「SUNNY」はデーターベースに記載されてる「dogs」という作品を上演した後に書いた作品です。
#2公演内容を考えてた時、たまたまなのか「ミート○ープ」「白い恋○」「囁きおかみ」・・・
TVつけると謝ってる大人達ばかりが映っていて、
「くだらないなぁ、これを撮ってる人達もくだらないなぁ〜。N○Kの受信料を払ってる俺はもっとくだらないなぁ〜。
今だったら夢と情熱がテーマのこの作品を上演してもいいのかな〜」って思ったんです。
夏だったし。
世の中の仕組みが乱れ、ヒトの温かさに気づき始めてる。
人の生き方から力をもらい、成長していく。
難しい事だけど、それができたら僕等のまわりももっと明るくなってくれるのに。
恥ずかしがるなって。
だって、太陽は誰にもあたってるんだぜ。
舞台化を観た時、そんなような事を伝えたかった作品なのかも?と思いました。
日常の自分は素直じゃねーなって思いました。
大人になれない様々な大人が、遊覧船で同じ目的地を目指すこのお話。
G◎LDEN BALL CRUSH、自分の人生のターニングポイントに、
また、この作品を本物の遊覧船で上演できたらと思ってます!
太陽と船の模型は、なかざわ氏が自ら作製されたものです。
撮影したものをそのまま使用する方が手作り感が出ると思いましたが、
打ち合わせの中で「想い出・記憶・懐かしさ」といった言葉が浮かび、
淡く繊細な感じを表現したくこのような効果をかけています。
模型を持つ手をグレーの穴から伸ばしたのは、可愛らしい模型との対比と、
不安を煽るようなキャッチコピーとの相乗効果を狙いました。
(皆さまに伝わったかは疑問ではありますが……)
また、白が多いフライヤーだったので、その白が少しでも綺麗に映るよう、
厚手でミラーコートに近い光沢のある用紙で印刷してもらえたのが、
制作した私としては嬉しかったです。