里美、RUI、恵理花の女性3人だけのインディーズブランド「P.P.D」。
知名度向上と賞金獲得のためウエディングドレスのショーの出展に向けての創作作業を図る。
まんねりしてたミュージシャンの彼を捨て、東京に上京して来た里美は都会の男に浮かれてる。
社長であるRUIは最近出会った、クラブのDJに浮かれ、
恵理花はとある大手ブランドの取締役のストーカー行為に頭を抱え作業は捗らない様子・・・。
自分の事を言わないRUIに里美が吠える「それぞれの男をゲットしたら、このウェディングドレスを貰えるってどう?」
誰かのために創る大切さを忘れてた3人の恋人争奪戦が始まる。
東京に潜む男達が訪れる中、ショーの出展の締め切りが迫っていく。
自分達が輝けなければ創作するものも輝くはずがない事に気づいたRUIは、
みんなの前でウエディングドレスを切り刻む事を決意する。
バラバラになったドレスと3人の友情・・・。
田舎に帰る事を決意した里美に北海道から1つの録音テープが送られて来た・・・。
「やっぱり猫が好き」のような女性3人のコメディを描こうと試みたんですが、
「岡本真澄」という同性愛者のキャラクターが次々現れる駄目男達を退治して
「本当に綺麗になるという事はどういうことなのか?」を女性陣に伝えて行くもう1つの流れと、
かっちゃんのスタイリッシュな楽曲を聞いて、いつの間にかノスタルジックな作風になってしまったのです・・・。
この時、子供を殺害する事件やいじめ問題が増えだして、小さな「希望」を抱いて頑張ってる人が僕は見えにくくなったんです。
こんな世の中で貪欲に希望を目指して頑張ってる人がいたらいいなと思う気持ちを里美、RUI,恵理花に託したんだと思います。
Castを変えて再演したら全く違う世界が生まれると思ってるのは僕だけでしょうか?
世の中の状況を見て再演希望です!
PingPong-Dashを立ち上げた最初の公演ということで、ロゴの作成と同時進行でフライヤーを作成しました。
ラフの段階から左半分にロゴを載せて、PingPong-Dashが始まりますと宣言したいと思っていました。
なので、通常の半分のスペースで作品のイメージを伝えなければならなくなり、
その点で苦労したのを覚えています。
ウエディングドレスと東京タワーがキーになっていると聞き、だったら東京タワーにドレスを着せてしまえと、これを提案しました。
最初は上下逆さまにしていなかったのですが、なかざわ氏から「逆さまにしてほしい」と要望が出たのでこの形になりました。
逆さまにすることに意味があったようです。(古高千恵子)